ドンブログ

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アフリカ旅を終えて今、ルワンダにいます

セブ島で70万盗られてまじで死ぬかと思った話(前編)

こんにちは。

 

フィリピンはセブ島で70万盗られてまじで死ぬかと思った話

 

について書きます!

 

めちゃめちゃ詳しく書きます!この記事を読んだ人は少なくとも僕と同じ目には遭わなくなるはずです。よかったら読んでみてください。

 

 

 

概要を先に話します。フィリピンはセブ島でトランプ詐欺に遭いました。現金60万円相当とiPhone7(72,800円)とそこに保存していた写真たち(プライスレス)全てを失いました。また、事件当時、僕は生まれて初めて死を覚悟しました。

 

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↑フィリピンにある世界遺産 "チョコレートヒルズ" きれいですねぇ。

 

 

 

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セブ島の3D Academyという語学学校に入学して2週間程経ったときのことでした...まず僕は旅人です。ローカルとの交流こそ旅の醍醐味、そう考えていた僕はTinderやCouchsurfingを使ってフィリピン人の友達を作って一緒に出掛けていたりしていました。もちろん一人です。でも怖くありません。なぜならフィリピンに来る前にいた台湾でもそれでうまくいっていたし本当に充実した旅にすることができていたからです。その時の僕は、おれって旅慣れてるぅ~まさかトラブルに遭うわけなんかねぇ~というスーパー自信過剰状態でした。いかにも何か起こりそうですね。

 

 

その日もCouchsurfingで知り合ったフィリピン人と待ち合わせをしていました。待ち合わせ場所のショッピングモールに着き、フラフラしていました。すると後ろから誰かに声をかけられました。見ると太ったおばさんと少し太ったおばさんが現地の言葉でおそらく道を尋ねてきたようでした。

 

 

 

太おば:◎△$♪×¥●&%#?!(現地語でここどう行くの?的な

 

僕:(いや見たらわかるやろ)アイムジャパニーズだから知らんよ。

 

太おば:オー、ソーリーソーリーワタシノムスコモニホンゴベンキョウシテルヨ。チョットベンチスワッテハナソウヨ。

 

 

 

僕はどう見てもフィリピン人顔ではありません。どんな勘違いやねんと思いましたが特に疑うことはありませんでした。太ったおばさんは片言ですが日本語を使えました。それで近くのベンチに座ってしばらく喋りました。

 

 

 

太おば:ランチ行かない?

 

僕:これから友達と会うので行けないわ...

 

太おば:明日は?

 

僕:明日ならいけるよ!(ローカルと絡めるし行くっきゃない)

 

太おば:じゃあこのレストラン"Jonie's"でランチしよ。

 

 

 

ランチに誘われました。友達と会う予定があると断りました。明日はどうかと聞かれました。明日は空いてます。ローカルと絡めるなら行かない手はないと二つ返事でOKしました。

 

 

翌日...昨日行ったモールへ行きます。約束の時間になっても来ません1時間半ほど待ちました。(昨日もそうだけどフィリピン人時間にルーズすぎ)しかし現れたのは昨日の太ったおばさんでも少し太ったおばさんでもありません。派手好きな太ったおばさんでした。派手好きな太ったおばさんも片言の日本語をしゃべることができます。

 

 

 

派手おば:ハローハーワーユー?昨日の人はお母さんが急きょ手術で来れなくなっちゃったから代わりに来たよ

 

僕:(まじか大変そうだな)オッケー。

 

派手おば:家でランチ作って待ってるから家行こう。

 

僕:(ん、昨日Jonie'sでって言ってたけど...まあフィリピノローカル見れるやんラッキー)ほんとに?!行こう!

 

 

 

派手おばは昨日の太おばは母親が倒れて手術を受けることになり来れなくなってしまった、だから私が代わりに来たと言いました。さらに昨日はモール内のJonie'sというレストランでという話だったのに私たちの家で食べようと言いました。私はこの状況について深く考えませんでした。そういうカルチャーなのだろうと軽視して、単純にローカルの家に招待されたことに喜んでいました。

 

 

 

派手おば:私クリスチャンだから礼拝したい。先に教会寄っていい?

 

僕:ええよ。

 

 

 

派手おばは礼拝したいから教会に寄りたいと言いました。最初にタクシーで教会に向かいました。観光客もたくさん訪れるセブではかなり有名なサントニーニョ教会です。派手おばは礼拝したいから来たといいながら僕をまるで観光客のように案内しました。(まあ観光客なんですが...)家族の安全祈願のためにろうそくに火をつけるんだよ。この絵画はマゼランが来た時のものだよ。 ... いや頼んでないんだけどな、最後にチップ要求されるやつっしょこれ。と思いましたが何もありませんでした。その後に派手おばの親戚というゴリマッチョマン(36)と合流しました。マッチョは日本語は喋れませんがガタイに似合わずとても優しい雰囲気でいろいろと喋りかけてくれました。3人で彼らの家にタクシーで向かいました。着きました。家には白髪のおじいさん(63)がいました。白髪おじに自己紹介をし、いろいろ話をしました。白髪おじは日本語は話せません。英語もフィリピン訛りが強く、あまりよく何言ってるかわかりませんでした。

 

 

 

僕:アイム、ドン(僕のイングリッシュネームです)ナイストゥーミーチュー。

 

白髪おじ:今は妻の母が倒れてしまって手術をするところなんだ...だから妻はいないけどゆっくりしていってくれ。

 

僕:(気の毒だ...)ありがとうございます。

 

 

 

繋がりました。昨日の太おばが彼の妻です。派手おばが料理を始めました。いや、準備してる言うてたやんと思いましたがそういうカルチャーかなと思いました。少し待つと鶏肉煮込んだやつとパンシットカントン(フィリピン焼きそば)と米が出てきました。正直、もてなす割には質素やなと思いました。記念に写真撮ってもいい?と聞きました。すると焦って様子でだめだと言いました。今おばあちゃんが大変な状態だから写真はやめてくれと。どういうことと思いましたがそういうカルチャーかなと思いました。

 

 

ここまで導入です... これから詐欺が始まっていきます。

 

 

 

白髪おじ:ワシはカジノでディーラーをやっとるんよ。

 

僕:そうなんですね(怪しい)

 

白髪おじ:だから確実に勝てる方法知っとるよ。

 

僕:へえ~そうなんですね(超怪しい)

 

白髪おじ:え?教えてほしい?しょうがないなあ~

 

僕:いや、いいです。僕一切ギャンブルやらないんで。

 

白髪おじ:まあまあ見るだけならタダだから見ていきなって。

 

 

 

白髪おじは僕を二階の部屋に連れて行きました。そこには既にテーブルとトランプとチップが用意されていました。ブラックジャックです。カードの和が21に近いほど強く22以上はドボンです。白髪おじはずっとtechnique(コツ)と言っていましたがそれはただのcheating(イカサマ)でした。彼はトランプを私に見せながら配りました。僕は自分が持つカード、相手が持つカード、山札の一番上にあるカード、その全てを知ることができます。圧倒的に有利な状態です。

一通りイカサマを見せ終えると白髪おじは言いました。

 

 

 

白髪おじ:もしやりたかったらカジノに来い。ただし勝った分は半分ずつな。

 

僕:だからギャンブル一切やらないって。てかこれイカサマじゃん。

 

白髪おじ:イカサマ?誰がそれを知ることができる?ディーラーはワシなんだから。

 

僕:まあおれはやりません。(どうせこのうまい話に引っかかる日本人を食い物にしてるんだろう、おれは絶対に引っかからんぞ。)

 

白髪おじ:全部お前の意志だから強制なんてしないよ。もしやりたくなったら事前に連絡してな。

 

僕:おう(誰が行くか)

 

白髪おじ:よし、じゃあここまでのことを理解できてるかトライアルだけしてみよう。

 

僕:トライアル?

 

白髪おじ:ちょうど今からここに別のゲストが来る。そいつとトライアルしてみよう。

 

僕:いやいやギャンブルはやんねえって。そもそもカジノに行く気ないし。

 

白髪おじ:いやただのトライアルだから。

 

僕:トライアルだろうがやりません。てかゲストって?

 

白髪おじ:ブルネイの石油王。

 

僕:っふぁ!!??!

 

白髪おじ:昔からカジノに来てくれてて友達やねん。今日もカジノ行く前にうちに寄るって言っとるんよ。

 

僕:(石油王て...まじかよ...んなもん会ったことねえ)

 

白髪おじ:な、10分でいいからトライアルやってくれ。頼む。

 

僕:嫌です。てかお金ないし。

 

白髪おじ:わかったワシの金やるからそれで始めてくれ!ほら!7000ペソ!(15000円くらい)

 

僕:いやいやまじかよ...

 

 

 

とお金を無理やり渡され受け取ってしまいました。するとすぐにブルネイの石油王が部屋に入ってきました。齢はおおよそ40前半、さぞいいものを食べているんだろうなというメタボ体型、髪は七三できれいに整えられ、パリパリのピンク色のシャツにきれいなネクタイ、指にはゴールドのアクセサリーをこれでもかとあしらっています。いかにも石油王といういでたちです。

 

 

 

石油王:ハロー。お久しぶりです。おじいさん。

 

白髪おじ:お久しぶりです。今日は紹介したい人がいるんですよ。こちら。日本からやってきたドンという者です。

 

僕:(おいおいまじかよ)どうも、ドンです。

 

石油王:私の家の近くにはここのように海はありません。でもいいんですよ。なんてったって石油の海で泳げますからね。ホホホ。

 

僕:そうなんですね。(石油王にとっては鉄板なのかこれ)

 

白髪おじ:ところでちょうどブラックジャックをやっていたのですがあなたもここの日本人とやってみませんか。

 

石油王:ほう。いいでしょう。やりましょう。

 

 

 

もちろんこのタイミングで断ることもできたはずです。言い訳をさせてください。自分の全く知らない土地で自分だけが日本人、周りは会ったばかりの外国人、ましてやうち一人はブルネイの石油王、普段じゃ考えられない状況です。加えてコミュニケーションはすべて英語、シンプルな会話しかできない僕はついていくので精一杯。僕はかなり混乱していました。今思います。当時の僕の思考能力は小学生レベルでした。何をするべきか適切に考えられず、NoではなくYesと言ってしまいました。お金を受け取ってしまっている以上断れないという無駄な日本人的感情もありました。

 

 

ゲームが始まりました。英語の拙い僕には補助として日本語の話せる派手おばが横についています。2対1プラスディーラーといった構図です。

 

 

最初に15000円全てを使ってチップを購入し、そのうちいくらかをベットしました。相手も同額をベットします。ゲームに勝ちました。ベットした分が二倍になって帰ってきました。繰り返します。また勝ちました。もう一度。また勝ちました。もちろんディーラーは僕にだけカードが見えるように配っています。いや、配ろうとしています。ディーラーは配るのがものすごい下手でした。石油王がいつ気付いてもおかしくないというほど下手でした。でも石油王はそちらを見ていない様子でした。(もちろんイカサマには気づかない演技をしています。)

 

 

 

石油王:これは私のゲームではありませんのでね。あなた方が提案したものに乗ってあげているだけですから。負けたっていいんです。ホホホ。

 

 

 

徐々に賭ける額も大きくなっていきます。僕は勝ち続けました。5回ほど勝ったあとに石油王の表情が変わりました。徐に胸ポケットから札束を取り出しました。それは100と書かれた見たことのない札でした。ブルネイのお金なのでしょうか。

 

 

 

石油王:この札束全部賭けましょう。もっとやろうではありませんか。

 

白髪おじ:ワァオ!!(札束にキスをして)すごいですね!!

 

 

 

白髪おじの大根演技に違和感を抱きながら既に早まっている鼓動がどんどん早まっていきます。どんどん大きい額に膨れていくんです。しかし僕の思考能力は小学生レベルです。勝ち逃げになることもあり、やめたいと言い出せませんでした。ゲームは続きました...

 

 

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ちょっと長くなりすぎるので続きは後編にて!!!