ドンブログ

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アフリカ旅を終えて今、ルワンダにいます

セブ島で70万盗られてまじで死ぬかと思った話(後編)

こんにちは。

 

 

フィリピンはセブ島で70万盗られてまじで死ぬかと思った話

 

後編です。

 

もし読んでくれる人がいたら前編から読んでください!じゃないとわけわかんないです!

それとめちゃくちゃ長いですすみません!

 

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石油王が札束を全て賭けると言いました。その時を境に石油王のベット額が勝った分も含めた僕のチップの額を超えました。すると白髪おじは言いました。

 

 

 

白髪おじ:ベット額が足りないよ。もしもう出せないなら自動的に相手の勝ちになっちゃうよ。

 

僕:は?そんなの聞いてねえよ。

 

白髪おじ:いやそういうルールだから。いくら出せるの?

 

僕:(まじかよ...おれの金も出すことになるやん)1500ペソ(3000円くらい)

 

白髪おじ:いや全然足りないわ。

 

僕:んなこと言ったってこれ以上持ってないわ。

 

白髪おじ:じゃあ物でもいいよ。担保として融資できるから。カメラとかないの?

 

僕:ない。

 

白髪おじ:じゃあそのiPhoneだな。

 

僕:いや、これはおれのだし。いやだわ。

 

白髪おじ:じゃあゲームに負けるぞ。

 

僕: ... (このゲームには必ず勝てるし一時的に出すだけなら)しょうがないか。

 

 

 

僕のiPhoneがとられました。そのかわりにチップをいくらかもらってゲームが続きます。同じように勝ち続けます。どんどん石油王がヒートアップしていきます。また札束を出しました。さらに大きい額です。同じようにまた僕のベット額が不足しました。

 

 

 

白髪おじ:ほかに出せるものは?負けちゃうよ?

 

僕:いや、そんなこと言ってもないものはない。

 

白髪おじ:キャッシュカードとかクレジットカードは持ってないのか?

 

僕:(まじかよ、まあ最終的に戻ってくるしな...)キャッシュカードあるよ。

 

白髪おじ:よし。ゲームをいったん中断してお金を用意してもらいましょう。いいですか石油王?

 

石油王:もちろん。近くにかわいい女の子の知り合いがいるのでしばらく遊んでいます。ホホホ。

 

 

 

僕は当時このゲームのこと、ディーラーたち一家のことを全て本物だと信じ込んでいました。つまりこのゲームには最終的には勝てるからいくら自分が出そうと戻ってくると思っていました。だからお金を出すことに協力してしまいました。石油王が出て行った後で白髪おじは言いました。

 

 

 

白髪おじ:よくやった!いい調子だ!ただお金を集める必要があるな...ワシも近所の知り合いあたってかき集めるからドンもできるだけ集めてくれ。

 

僕:わかった。

 

 

 

はい。悪いことに僕は終始彼らのことを信用しています。これまでの旅でローカルにいろいろ助けてもらった経験はやはり大きいです。簡単に信用してしまいました。この時、既に可能な限りお金を集めようという考えに変わっています。まずキャッシュカードでお金をおろしに行きました。派手おば、マッチョに加え彼らの親戚というフィリピン人がドライバーとなり車でATMまで向かいました。僕のキャッシュカードの上限いっぱいまでおろしました。40000ペソ、手数料を加えて約10万円です。しかしまだ足りないと言われました。クレジットカードはあるかと言われました。僕は無いと答えました。いくら最終的に勝って現金が戻ってくるとしてもクレジットカードを使ってしまうとめんどくさいことになると考えたからです。しかし、無いはずないだろと言われ、しぶしぶクレジットカードも使うことになりました。しかし当時僕はクレジットカードは持ち合わせていなく、一回3d Academyの寮に取りに戻りました。その時同じ部屋の仲間に今置かれている状況を打ち明けることもできたはずです。しかし僕はできませんでした。なぜならそれが本物のイカサマギャンブルだと信じ込んでいたからです。クレジットカードをとって車へ戻りそのままショッピングモールへ行きました。そして携帯ショップへ行き、スマートフォンを9台買いました。ギャラクシーの最新モデルです。これが50万円です。50万円は僕のクレジットカードの上限でした。

 

そうして現金10万円と50万円分のスマートフォン9台を両手に抱えて家に戻りました。既に石油王は家にいて待っていました。ゲームを再開しました。 そこで石油王はある提案を投げてきました。

 

 

 

石油王:いやはや長い時間待ちましたよ。そこでひとつ提案があります。もし次のゲームに私が勝ったらその時点でゲームをやめましょう。もしあなたが勝ったらもう5ゲームやりましょう。あなたは今勝ち続けているから断れませんよね。

 

僕: ... いいでしょう。

 

 

 

もちろんゲームに勝ちました。ラスト5回。勝ちました。ラスト4回。勝ちました。ラスト3回。勝てば勝つほど額が大きくなっていきます。常軌を逸しています。勝ちました。

 

ラスト2回。

 

僕は2と8を引きました。足して10です。石油王は8と6で14です。

次に来るカードは10と見えています。

引きました。僕は足して20です。かなり安パイです。ホッとしました。また勝てる。

 

石油王が引くターンです。7が来たら21です。つまり僕の負けです。

7だけは来るな。7だけは来るな。

2を引きました。足して16です。

石油王はもう一枚引きました。5が来たら21です。つまり僕の負けです。

5だけは来るな。5だけは来るな。

 

...

5が来ました

...

 

 

 

頭の中が真っ白になりました。

 

 

 

全てを失いました。

 

 

 

 

 

白髪おじが言いました。

 

 

 

白髪おじ:まだ1ゲーム残っている。今回特別に彼に借金という形で融資しましょう。

 

石油王:いいでしょう。

 

僕:...

 

 

 

ラスト1ゲームが始まりました。

僕は絵札を2枚引きました。足して20です。安パイです。

石油王は絵札と9を引きました。足して19です。

 

僕の勝ちです。

 

 

 

うおおおおおお。

心の中で僕は雄たけびを上げました。最後に、僕は勝ったんです。しかしこの時点でこの事実を知っているのは全てのカードを知ることができる僕だけです。あとはカードをオープンするだけで全てが終わります。

 

その時石油王が言いました。

 

 

 

石油王:やはりこれは不公平ではないでしょうか。私はテーブルの上に現金を用意しているのに。あなたにはない。例え私が勝ったとしてもあなたが現金を用意できる保証がどこにもないではありませんか

 

僕: ...

 

石油王:明日にしましょう。明日現金を用意して7時にまたこの場所で。

 

僕: ...(もう用意できる現金なんてないぞ...)

 

石油王:私は必ず明日ここへ来ます。もちろん私があなたの持ち物を含めて私が勝っている分は全て一度持っていきます。

 

 

 

そう言って石油王は僕のiPhone、現金10万、スマートフォンを9台持って帰っていきました。帰った後で白髪おじは言いました。

 

 

 

白髪おじ:よくやった!最後に勝ててよかった!お前は明日カードを開くだけで勝てる!すべてが終わる!

 

僕:でももう用意できるお金なんて1円もないぞ。

 

白髪おじ:安心してくれ。私が職場の上司に頼み込んでお金を借りてくる。だからお前は明日ただここに来るだけで大丈夫だ。何も持ってくる必要はない。

 

僕:ほんとに?ありがとう助かった。(これで全て終わるんだ...よかった...)

 

白髪おじ:明日寮の前に車で迎えに行くから6時半に待っててくれ。

 

 

 

その後寮まで派手おばたちに送ってもらいました。本当に今まで経験したことないイカれた状況でしたが、明日、その場所に行くだけで全て終わる。僕は本当に安心していました。別れ際彼女いろいろ支えてくれた彼女たちにハグをして本当にありがとうと言いました。はい。悪いことに僕は終始これら全てを信じ切っています。自分からハグするなんてできるんですね、僕。本当にパニック状態から抜け出した安堵感が心を満たしていました。

 

 

寮に戻りました。今日のことはもちろん誰にも言えません。ベッドに横になります。いろいろ考えます。

 

...

 

いや、待てよ

 

 

はい。気付きました。これが詐欺であることにではありません。僕が死ぬかもしれないということにです。この心境を説明します。

 

仮に今回のギャンブルが本物のギャンブルだったと仮定します。

僕は明日行くだけで勝つことができます。しかし、その前に石油王の立場になって考えます。

 

僕が石油王だったら、

 

まずこんなに何回もゲームをしたのに一回しか勝っていないのはおかしいと考えます。次に何かイカサマがあったのではないかと疑います。そしてそれを検証するため盗聴器を部屋に仕掛けます。ギャンブルに慣れている石油王であればそれくらいのことをして当然です。

 

そしてイカサマに気づきます。

そして思います。

たかが20そこらの若造にハメられた。許せない。

そして動きます。

金ならいくらでもある。金の力であいつを消してしまおう。

 

これが僕の行きついた答えでした。自分は確実に死ぬことになる。たとえ日本に帰ろうとも金の力で見つけ出される。一生逃げ続けることになる。本当にそう思いました。その夜は全然寝れませんでした。

 

 

次の日は月曜日です。授業があります。教室に行きますが全く集中できません。授業中は忘れてしまおうと何度も努力しましたが、否が応でも恐怖が湧き上がってくるのです。先生にどうしたのと言われます。すみませんちょっと眠いんですと答えます。

 

 

昼になりました。

抱えきれなくなりました。どうせ死ぬくらいならこの件を誰かに伝えたほうがいいと思いました。語学学校のマネージャーにこれこれこういう状況なんです。という話をしました。ダーっと喋った後にマネージャーが一言言いました。

 

 

 

ドン君、それは詐欺だよ。

 

 

 

パァァァァァァァァーーーーーーーーーーーン

 

まさに鶴の一声でした。そこでやっと気づきました。全てが嘘であることに。それと同時に本当に安堵しました。つい数分前まで死を覚悟していたのに、死ぬことなんてないことが分かったからです。ただお金を盗られてそれで終わり。体には何の被害もありません。

 

 

おかしいですよね。70万も盗られてしまったということが分かったときに

最初に思ったことが「良かったーーーーーーーー」なんて

 

 

自分が生きているということをこんなに強く感じたのはこれが初めてでした。

 

 

  ああ生きている。

  生きてさえいれば何でもできる

 

 

 

 

ついに約束の時間に彼らが来ることはありませんでした。こうして僕の70万は盗られたのでした。

 

 

 

 

 

 

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あーーーー疲れたー

ブロガーって本当にすごいと思います。自分まとめるの下手すぎてこの記事仕上げるのに何日かかったことか。それなのにまとまってなくてすみません。まじでかなり冗長になってしまいました。